OSMOS(オスモス)光学ストランドセンサによる構造ヘルスモニタリング

国土交通省新技術NETIS 登録番号:KT-200126-A
点検支援技術性能カタログ 技術番号:BR030056

施工実績

造船所の老朽化したRC進水台構造の性能検討

概要

施工場所
フランス北西部 シェルブール造船所
構造物
港湾構造物 造船所の進水台(鉄筋コンクリート製構造体)
実施時期
2022
モニタリングの目的
Constructions Mécaniques de Normandie (CMN)が運営するシェルブール造船所の進水台は、船の進水や引き揚げに使用される。
当該鉄筋コンクリート製の構造体は、設計当初1000トンの船舶を支えるよう100トンのトロッコの間に分散された1100トンの耐荷力のある構造物として建設された。
運営会社は経年劣化で傷んだ進水台の構造性能を再評価する必要があった。
当該進水台で許容される最大荷重を決定するためOSMOSシステムによる構造モニタリングが採用された。
モニタリングシステム
進水台の構造モニタリングは、構造物の上部と中間部の発生ひずみ挙動を計測することで、構造物の解析モデリングや設計計算に反映させることを目的として実施された。

結果・管理者のメリット
進水台の耐荷力評価は以下の手順で実施された。
Step1:構造設計の解析モデルによって、当該進水台の許容荷重を推定
Step2:荷重試験を実施して、構造物のひずみ・変位を測定し、解析モデルから得られる理論上の変位と比較
Step3:モニタリングの計測結果や地質調査結果による地盤剛性などを解析モデルのパラメーターとして調整することで、再設計の信頼性を向上を図る
Step4:精度が向上した解析モデルにより許容荷重を決定

今回の耐荷力調査による精度を向上させた進水台の再解析モデルにから、その許容荷重は当初の目標である1000トンをはるかに下まわる結果であることがわかった。
一方で、管理者は港湾資産の最大使用荷重を知ることができ、長期にわたり資産を維持し、生産性を確保することができる。

実績一覧をPDFでダウンロードできます。
随時更新しています。(最終更新日:2022年8月10日)

お電話でのお問い合わせ

045-307-4744

受付時間帯 10:00~17:00