海外事例
パリ:メトロ6号線の高架橋
- モニタリングの目的
- メトロ6号線において新車両への更新に伴い、緊急ブレーキ時の強い水平方向荷重に対してする、1909年来運用される既設高架橋の耐荷力確認を目的として2017年よりモニタリングを開始した。
本SHMは、①ブレーキ荷重が分散されるスパン数(橋脚数)の確認、②2018年の荷重試験による解析モデル更新、③車両更新期間中の継続監視を目的としている。 - モニタリングシステム
- 136本の光ファイバー式ひずみセンサ(OS)、11台の加速度計、36個の温度センサ
すべてのセンサが高架線に沿って分配配置された19台のデータ収集装置(EDAS)により有線接続で統合されている - 結果・管理者のメリット
- ・荷重試験では旧型車両を用い、加速度データを解析モデルに入力した。モデルは42スパンの高架橋を対象とし、橋脚や支承装置、軌道の剛性など複数のパラメータを更新することができた。
・緊急ブレーキ時のひずみ予測は実測とよい一致を示した。荷重は高架橋全体に分散され、駅が固定点として機能することで個々の橋脚への負荷が軽減されることが確認された。また、新型車両のシミュレーションにおいても最大変位は許容値以内であることをが確認された。車両更新に伴う補強工事は不要であると結論づけられた。
・モニタリングは2025年現在も継続中である。
国内実績一覧をPDFでダウンロードできます。
随時更新しています。(最終更新日:2025年4月)
実績集計
橋梁:157件 / トンネル:25件 / 建築:15件 / 斜面・擁壁:13件
港湾:7件 / 船舶:5件 / ダム:4件 / 河川:3件 / その他:11件