橋梁
長大橋の維持管理モニタリング
- モニタリングの目的
- 長大橋の維持管理において、目視点検のみでは困難である構造の耐荷性や劣化度を定量的に判断することを目的として、主要部材のひずみ等を計測し、その応力度あるいは橋梁全体の固有振動特性を把握するための長期連続モニタリングを実施している。
- モニタリングシステム
- 設置作業が容易で対象橋梁の応力レベルや振動性状を遠隔で把握可能,かつ10 年オーダーの継続的な計測を可能とする計測システムとして、OSMOS技術の計測システムが採用された。
利用システム : 有線式EDASシステムおよび光学ストランドセンサ - 結果・管理者のメリット
- ・中央径間のスパン中央断面にOSMOSシステムを設置し,100Hzサンプルリング周波数による動的ひずみ波形の取得と共に鉛直及び水平曲げひずみ成分を抽出し,スペクトル解析によって各振動モードの固有振動数を同定した。主要部材の健全度評価に重要な主桁の鉛直・水平曲げひずみ振幅やその固有振動特性を適切に評価可能であることが明らかになった。
・また、T20 積載車走行時の応答ひずみの計測を行い、車両の走行に伴う主桁の発生ひずみを定量的に把握することができた。
※OSMOSの光ファイバーセンサでは、変位(ひずみ)変動を100Hzサンプリング周波数(0.01秒刻み)にて計測できるため、一般的な加速度センサでは検知が困難な0.5Hz程度以下の領域にある固有振動周期についても、精度よく同定ができます。
実績一覧をPDFでダウンロードできます。
随時更新しています。(最終更新日:2022年8月10日)