橋梁
供用開始後50年が経過した石狩河口橋におけるモニタリング
- モニタリングの目的
- 橋梁主桁のひずみを常時監視するため、光ファイバセンサとIoT技術を組み合わせたひずみ計測EDASシステムが導入されました。
箱桁内部に設置した光ファイバセンサにより、主桁に発生するひずみデータをリアルタイムで収集し、橋梁の異常を即座に検出できるシステムです。
異常の監視だけでなく、大型車両が通行した際の橋梁の挙動など、今後の維持管理に活用できるデータも取得しています。
なお、ケーブル張力の調査のためには、短期的な振動計測を行うため無線式の振動センサを利用しました。 - モニタリングシステム
- 斜材ケーブルの内部調査および張力調査の結果が判明するまでの期間においても、供用中の橋梁が安全な状態にあることを継続的に確認することが、モニタリングの主な目的です。
斜材ケーブルのPC鋼材は主桁鋼材よりも降伏強度が高く、大きな荷重が作用した場合には斜材ケーブルより先に主桁が降伏するという特性があります。
この考え方に基づき、主桁の活荷重ひずみをリアルタイムで監視することで、斜材ケーブルを含む橋梁全体の安全性を確認しています。
EDAS+光ファイバセンサ4本+加速度センサ2台(鋼桁内および橋台)
ケーブル調査 無線式加速度センサ2台 - 結果・管理者のメリット
- 主桁の活荷重による設計最大ひずみ300μに対し、安全性を考慮して250μを管理閾値に設定し、閾値を超えた場合にアラートを発信する仕組みが構築されました。
これまでに橋梁の異常によるアラートは発生していません。
あわせて実施された斜材ケーブルの調査では、全16箇所で白錆、そのうち6箇所で赤錆が確認されましたが、素線の損傷は小さく、ケーブル張力もすべて許容値以下でした。過年度の計測結果との比較から、張力の経年変化も軽微であり、橋梁が目視的にも構造的にも安全な状態にあることが確認されました。
本取り組みにより、目視点検だけでは把握しにくい橋梁の状態をリアルタイムで監視しながら、点検・調査期間中の安全性を確保できることが示されました。取得したひずみデータは、異常の早期検知に加え、今後の予防保全や補修計画、橋梁の長寿命化に向けた維持管理にも活用できる重要な基礎データとなります。
国内実績一覧をPDFでダウンロードできます。
随時更新しています。(最終更新日:2025年4月)
実績集計
橋梁:157件 / トンネル:25件 / 建築:15件 / 斜面・擁壁:13件
港湾:7件 / 船舶:5件 / ダム:4件 / 河川:3件 / その他:11件





